のどぼとけ(喉頭隆起)の下にある気管軟骨に張り付いている内分泌器官が甲状腺です。
甲状腺の働きは、ヨード(ヨウ素)を原料に甲状腺ホルモンを作ることです。
甲状腺ホルモンとは、人間が生きていく為には不可欠な働きをする器官で、新陳代謝を活発にするホルモンなのです。
甲状腺ホルモンが不足すると、体内でエネルギーが作られなかったり、更に不足すると中枢神経が障害されて生命の危険になるおそれもあります。
甲状腺ホルモンは、子供の脳や身体の発達にも必ず必要とするものです。
甲状腺ホルモンは、血液中で一定の濃度に保たれていないとうまく働きません。
血液中の濃度を感知し、必要に応じ甲状腺に分泌を促すといったしくみが、脳の中にはあります。
Posted by banrai | 2008年5月11日 14:20 | パーマリンク
甲状腺の病気の種類には、主に3つあります。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると<甲状腺機能亢進症>、逆に甲状腺ホルモンの分泌が減少すると<甲状腺機能低下症>、そして<腫瘍>です。
甲状腺機能亢進症の中で、代表的な病気は<バセドウ病>です。
<自己抗体(自己免疫)>がつくられる為、自分の甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのです。
他に血液中の甲状腺ホルモンが増加する病気に、<亜急性甲状腺炎><無痛性甲状腺炎>などがあります。
甲状腺機能低下症の中では、<慢性甲状腺炎(橋本病)>が殆どで、全身の代謝が低下してしまいます。
Posted by banrai | 2008年5月11日 14:19 | パーマリンク
血液中の甲状腺ホルモンの濃度が低下することにより、脳の視床下部が感知し<甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)>が分泌されます。
それを受けることで、下垂体から<甲状腺刺激ホルモン(TSH)>が分泌されるのです。
TSHが甲状腺のTSH受容体を刺激することで、甲状腺は血液中のヨードを取り込み甲状腺ホルモン(T4・T3)を作ります。
そして、適切な甲状腺ホルモンの量を分泌するのです。
Posted by banrai | 2008年5月11日 14:18 | パーマリンク
現在のところ、根本的な治療法は見つかっていない為、自己抗体が作られないようにすることは難しく、過剰な甲状腺ホルモンを抑える為の治療を行います。
<内科的治療>甲状腺ホルモンの合成を抑える<抗甲状腺薬>を服用し続ける治療から始めます。
<放射線療法(アイソトープ療法)>では、放射性ヨード(131I)を内服することにより、甲状腺に放射線を当てて甲状腺ホルモンを作れないようにします。
<手術療法>とは、抗甲状腺薬が使用できなかったり、効果が現れない時、作られる甲状腺ホルモンを減らす為に、<亜全摘出>と呼ばれる甲状腺の一部を残して切除をする手術を行います。
Posted by banrai | 2008年5月11日 14:17 | パーマリンク
バセドウ病の放射線療法は簡単な治療で、<131I>と呼ばれる放射性ヨードのカプセル剤を内服するだけのものです。
日本でも最近では、外来で放射性療法を受ける人が多くなっています。
中程度の甲状腺腫大なら、一般的に1回の服用で治療は終わります。
甲状腺腫大が強いようであれば、2?3回の服用を繰り返す場合もあります。
服用した131Iが甲状腺に集まることで、甲状腺は放射線を浴びた状態となります。
その作用により、甲状腺ホルモンを合成、分泌する能力を失っていくのです。
半年程の治療を続けることで、甲状腺の機能は正常へと戻っていきます。
しかし、放射線の影響はじわじわとその後も続く為、10年?20年後に甲状腺機能低下症となる患者が多くいます。
その場合は、甲状腺ホルモンの補充療法を行うこととなります。
Posted by banrai | 2008年5月11日 14:16 | パーマリンク